◇蒸し～検品◇

多くの引染業者は染め上がりの段階で納品し、「染匠」、「しっかい屋」と呼ばれるお客様が次の工程である蒸に出されます。が、当社では、広海蒸工場が敷地内に隣接しているので、反物仕上げで収めることが出来、すぐに絵羽縫いに取り掛かれます。色彩や糊伏せ等の次の工程があったり、蒸しに特に指定のある場合は、染め上がりで納めます。

１．蒸し出し 色や染め等を点検し、商品の状態を見てどんな仕上げをするかを判断します。大半は蒸し、水元ですが糊やローケツあるいはゴム糊等は工程が異なります。
２．蒸し 反物を１２０度Ｃの蒸しに入れます。それにより、染料を定着させ発色させます。
３．水元 蒸した生地を水に通し、薬品等余分なものを洗い流します。染料によってはこの段階で発色するものもあります。
４．柔軟・湯のし 乾燥させてそのままでは固いので、柔らかくする柔軟仕上げをします。紬等の固さが好まれる生地には施しません。
５．検品 色とびや染めムラ等が無いか、最終チェックをして完了です。