引染は、反物に刷毛で絵を描いていくように、世界に一つしかない作品を１反１反作っていくものです。作者と職人が事前に打ち合わせをし、信頼し合って思い通りの作品に仕上げていくように、日々努力をしています。ここには、定番物からさまざまな凝った技術を紹介しますが、アイデア次第でデザインは無限に広がります。
白生地から染める場合は以下の様なものがあります。
・無地染（引切り） ・重ね染め（２度引きなど） ・玉虫染（パール染） ・モヤボカシ ・巻きボカシ（柄ヨケ） ・かすみボカシ ・たてぼかし ・横段・斜めボカシ ・ホタルぼかし（抜染） ・天目 ・スソぼかし ・流水ぼかし ・夕焼けぼかし ・大円ぼかし ・市松 ・デザイン ・ボカシ染め（絵羽デザイン）
たんすに眠っている古い着物や、思い出の着物にシミが出来たり、ヤケたりしたものを美しく甦らせて新しい着物にしたり、自分の好きな色に変えたりする染を「目引き」と言います。大抵は上から色をかけますが、古い着物は色んな加工が施されていたりしますので、事前によく調べて専門家と打ち合わせをする事が大切です。出来上がりは、見違えるほどに美しくなることもあり、人気のあるリメイクです。これは、正絹の生地だからこそ出来る方式です。
